2014年08月19日 |
NEDO・東レなど、最先端がん診断システム開発へ |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:東レ、NEDO |
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、国立がん研究センター(NCC)や東レ、東芝など企業、研究機関、大学など18機関に委託して、最先端の次世代がん診断システム開発プロジェクトに着手すると発表した。 がんの診断にはこれまでも多くの研究を行ってきたが今回のプロジェクトは、患者への負担が小さく、1回の採血でより早くさまざまながんを診断できる方法を開発しようというもの。 NCCに蓄積された膨大な臨床情報やバイオバンクの検体、マイクロRNA腫瘍マーカーなどこれまでの研究成果をフルに活用し、東レが開発した高感度DNAチップを使い、体液中のマイクロRNAの発現状態に関するデータベースを構築、解析する。 一度の採血で胃がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、胆道がん、すい臓がん、乳がん、大腸がん、前立腺がん卵巣がん、膀胱がん、肉腫、神経膠腫の計13種類のがんが発見できるマーカーを見出し世界に先駆けて実用化する方針だ。 事業期間は2014年度~18年度の5年間で、事業規模は総額約79億円。 主な研究項目として(1)患者体液中のマイクロRNAの網羅的解析(2)疾患横断的に解析可能なマイクロRNA発現データベースの構築(3)マイクロRNA診断マーカーとマイクロRNA検査/診断技術の開発の4テーマを挙げている。 <委託先> 国立がん研究センター、国立長寿医療研究センター、東レ、東芝、バイオチップコンソーシアム、バイオ産業情報化コンソーシアム、プレシジョン・システム・サイエンス、アークレイ、京都工芸繊維大学、大阪大学、東京医科大学、大阪市立大学、東京医科歯科大学、九州大学、名古屋大学、群馬大学、広島大学、産業技術総合研究所。 ニュースリリース http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100304.html |