2014年08月29日
武田薬品、ピオグリタゾン含有製剤の疫学データ提出
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:武田薬品工業

武田薬品工業は29日、米国FDA(食品医薬品局)、欧州医薬品庁(EMA)及び厚生労働省など各国の規制当局に対し、アクトス錠などピオグリタゾン含有製剤について市販後に課された10年間の疫学研究の完了に伴い、そのデータを提出したと発表した。
2011年3月にDiabetes Care誌に掲載された5年間の中間解析では、ピオグリタゾンを2年以上使用した患者で有意なリスク増加が認められたが、10年間の最終解析では、ピオグリタゾンの長期投与に伴う膀胱がん発生リスクの統計学的に有意な増加は認められなかった。
同社は、このデータを必要に応じてさらに多くの国々の規制当局に提出するとともに、今年中に研究チームによって最終結果を論文投稿する予定である。