2014年09月01日
石化協、倉敷市で事故事例巡回セミナー
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
熱心な聴講者で埋まったセミナー会場

石油化学工業協会はこのほど、倉敷市で事故事例巡回セミナーを開催し、水島、岡山、姫路、大阪各地区の事業所の保安担当者に安全対策の重要性を改めて説いた。

同協会は2009年から毎年全国コンビナート地域を中心に巡回セミナーを開催してきた。講師にベテランの保安責任者を招き、生々しい体験談を通じて、現場の安全対策に生かしてもらうという狙いだ。今回は11回目。

元三井化学常務理事で安全・環境部長の藤村直孝氏が「失敗から私達が学ばねばならないもの」、元JSR環境安全部長の井村裕氏が「四日市工場の安全活動と安全優良企業の安全文化について」と題し講演した。

藤村氏は、かつて経験した重大事故に対する思いを率直に述べるとともに、最近指摘されているヒューマンファクターについて“自ら考えて行動することが何より重要だ”と強調した。井村氏は自社の事故を契機に構築した安全マネジメントシステムを紹介するとともに、労働災害防止のための活動や安全文化の構成要素などについて丁寧に説明した。

会場は12社から約180人の保安関係者がつめかけ、熱心に耳を傾けた。