2014年09月02日 | |
日立化成、高率放電 1.5倍可能な鉛蓄電池発売 | |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:日立化成 |
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日立化成は2日、従来品に比べ放電電流を1.5 倍高めた鉛蓄電池「LL1500-WS」を開発したと発表した。9月3日から風力発電など再生可能エネルギー用蓄電システム向けに販売開始する。 日立化成グループは2009年に期待寿命(注)17年という長寿命な風力発電向け鉛蓄電池「LL1500-W」を開発。これまでに風力発電所や事業所向けに8件の納入実績を持つ。 蓄電池には、風力発電などに使用する場合、放電容量のほか、瞬間的な大きな変動にも対応できるることが求められる。より高い放電電流を実現するためには蓄電池容量を大きくする必要があり、導入コストが高くなる課題があった。 従来品(LL1500-W) は、単電池の最大放電電流が600Aだった。今回、端子本数を3倍に増やすことで、期待寿命17年を保持しながら単電池の最大放電電流を従来比1.5倍の900Aに高めた新製品「LL1500-WS」を開発した。 開発のポイントは、以下の3点で、設置スペースも約3割の低減が可能となった。 (1)端子本数を正極3本/負極3本の構造(従来は各1本)にすることで、端子部の断面積を約25%増加させた。 (2)蓄電池内部の極板を並列接続している鉛溶接部の電流密度を1/3とした。 (3)端子部の断面積増加と鉛溶接部の電流密度の減少により、放電時の当該部分の発熱や電圧降下を抑制し、従来比1.5倍の電流での放電が可能となった。 <用語の解説> ■期待寿命とは:一定環境下、日立化成の指定充放電でのベンチ試験における寿命のこと。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1409624453.pdf |