2014年09月10日
タカラバイオ、リアルタイム・ウイルス試験受託
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:タカラバイオ

タカラバイオは10日、再生医療・細胞医療製品の安全性を検査するためのリアルタイムPCR 法によるウイルス試験受託サービスを、同社遺伝子・細胞プロセッシングセンターで本年10月1日より開始すると発表した。また同サービスで利用するウイルス検出試薬も発売する。

再生医療や細胞医療では、生体材料を原材料とするため、中間製品や最終製品にウイルスが混入している可能性がある。厚生労働省もヒト免疫不全ウイルス(HIV)などのウイルス試験を必要に応じて実施するよう指針を発表している。

これまで、ウイルス試験には培養細胞を用いた試験が行なわれてきたが、多くのウイルスを同時に高感度に検査することは困難だった。

今回実施する受託サービスでは、厚生労働省の指針に収載されたウイルスをリアルタイムPCR 法(定量法)により検出できる試薬を用いることにより高品質で高感度な試験結果が迅速に得られる。

試薬は、東京医科歯科大学の清水則夫准教授(難治疾患研究所)らとの科学技術振興機構(JST)支援プログラムに基づく共同研究によって開発された。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1410329812.pdf