2014年09月11日 |
宇部興産、タイにポリカーボネートジオール工場新設 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
宇部興産は11日、ポリカーボネートジオール(PCD)の需要拡大に対応するため、タイの100%子会社、ウベファインケミカルアジア社に年産3,000トンの製造設備新設をを決めたと発表した。 工場は、同国ラヨン県の石化コンプレックスで操業中のカプロラクタム、ナイロン6樹脂、ポリブタジエン(合成ゴム)などのプラント群隣接地に建設する。投資額は約10億円。2015年10月稼動開始の予定。 PCDは主に高級ポリウレタンの原料となる。耐熱性・耐油性・耐候性などに優れるほか、肌ざわりがよく高級感があるため、自動車内装材や家具、電子機器コーティング、人工皮革、接着剤など多方面に用途が広がっている。 宇部興産のPCD生産能力は、タイ新設により日本の2,000トン、スペインの6,000トンと合わせて年産11,000トンと、世界最大のPCDメーカーとなる。 宇部興産はPCDの主原料である1,6ヘキサンジオールと炭酸ジメチル(DMC)を自製しておりコスト的に有利。さらに世界3拠点体制の強みを生かして積極的に同市場の成長を牽引していく方針だ。 【UBE Fine Chemicals (Asia) Co., Ltd.の概要】 ◇本店所在地 :タイ・バンコク ◇事業内容 :ジオール製品の製造・販売 ◇設立 :2009年6月 ◇資本金 :567百万バーツ ◇出資比率 :宇部興産 100% ◇代表者 :Charunya Phichitkul (チャルニア・ピチットクン) ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1410401491.pdf |