2000年11月02日
三菱レイヨン、MMAモノマーの第4次値上げが浸透
キロ20円、原料高、需給逼迫で安定供給を
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンが進めてきたMMA(メチルメタクリレート)モノマーの国内値上げ交渉は、10月出荷分からキロ当たり20円幅でほぼ浸透した。
 MMAモノマーの値上げは昨年春の値上げから通算して4回目となるが、原油、ナフサなどの原料価格の高騰、諸原料の上昇により、採算是正が進んでいない状況となっていた。
 需要面でもPMMA、ABS、MS樹脂向けが好調に推移する中、国内外メーカーの定修が相次いでおり、需給はショート状態となっている。
 同社でも、こうした旺盛な需要に応じられない状況となっており、とくに海外顧客に対してはアロケーションをせざるを得ない状態となっている。
 こうしたことから同社では、安定供給をはかるためにも価格を修正し、採算性を改善、再投資可能な状況にする必要があるして値上げ実施となったもの。
 MMAモノマーの国内価格修正は、昨年4月21日から20円の値上げが実施、第2次値上げとして9月21日から20円の値上げが実施、今年4月1日から15円幅での第3次値上げが実施されていたが、原料高騰により採算的には依然厳しい状況が続いていた。