2014年09月12日
上半期のプラスチック生産 0.9%増524万トン
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

わが国の今年上半期(1~6月)のプラスチック生産量は、2011年以来3年ぶりに前年を上回った。日本プラスチック工業連盟がまとめた上半期の生産・輸出入実績によると、生産量は524万8,000トンで前年同期比0.9%の増加。前年の0.8%減からようやくプラスに転じた。

熱硬化性樹脂の生産量は46万3,400トンで同0.6%増加した。ユリア樹脂やエポキシ樹脂の不振が続く中、ウレタンフォームが10.6%増と大きく伸びた。熱可塑性樹脂は467万3,600トンでやはり0.6%のプラスとなった。ポリプロピレンが115万6,200トンで6.4%増となり、前年の12.3%減から大幅回復した。高密度ポリエチレンは17.6%減の39万3,700トンで前年の10.9%増から大幅ダウンした。

一方、プラスチックの輸出量は172万7,000トンで前年同期比4.2%増加した。前年は7.3%の減少だったが、輸出環境が改善した。輸出金額も11.0%増の5,842億円と伸びた。輸入も135万3,000トンで前年比11.8%の増加となった。輸入金額は16.6%増の3,338億万円だった。
プラ工連では「輸出量は昨年末まで回復基調にあったが、今年3月から鈍化傾向を見せている。逆に輸入は3月以降増加を続けている」と指摘、今後に注目している。

【関連ファイル】
2014年上半期 プラスチック原材料生産数量
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1410511628.tif