2014年09月16日
宇田川VEC会長「8月も消費増税の反動続く」
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の宇田川憲一会長(東ソー社長)は16日の定例会長会見で、「8月の塩ビ樹脂国内出荷実績をみると、4カ月連続の前年割れであり、消費増税の反動が続いた」と受け止めたうえで、「9月も中旬までの動きをみると、少しは良くなっているようだが、(反動が)止まったとは言い切れない」と指摘、10月にずれ込むとの見通しを示した。

VECは16日、8月の塩化ビニル樹脂(PVC)と塩化ビニル樹脂モノマー(VCM)の生産出荷実績を発表した。
PVCの生産は12万5958トン、前年同月比7.8%増で2カ月連続の前年比プラスとなったが、国内出荷は7万2735トン、同1.9%減で4カ月連続の前年割れとなった。
用途別にみると主力のパイプ向けなど硬質用が4万118トン、同1.3%減で4カ月連続の前年割れ、軟質用が1万7170トン、同2.1%減で4カ月連続の前年割れ、電線・その他用が1万5447トン、同3.1%減で前年割れに転じた。
輸出は3万4196トン、同10.7%増で6カ月ぶりにプラスに転じた。このため、出荷総計が10万6931トン、同1.8%増で5カ月ぶりにプラスに転じた。

VCMの生産は20万4686トン、同0.8%増で2カ月連続のプラス、国内出荷は13万8422トン、同8.9%増で2カ月連続のプラス、輸出が7万1178トン、同63.1%増で5カ月連続のプラスとなった結果、出荷総計は20万9600トン、同22.7%増で5カ月連続のプラスとなった。


ニュースリリース参照

塩ビ樹脂
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1410846258.xls

塩ビモノマー
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1410846258.xls