2014年09月17日
エーザイ、新規抗マラリア薬で2件の国際共同研究を締結
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:エーザイ

エーザイは、新規の抗マラリア薬開発に向けた2つの共同研究契約を締結したと発表した。
その1つは、米国セントジュード小児研究病院と非営利官民パートナーシップであるMMVとの共同研究プログラムである。これに伴い、エーザイを含めた3者は、新規経口抗マラリア薬の候補化合物であるSJ733の前臨床および初期臨床開発を実施する。SJ733は、即効性に優れ、1回の投与で治癒が期待できるとともに、非アルテミニシン系の化合物であるため、現在、耐性が問題となっているアルテミシニン系の既存抗マラリア薬で効果がない患者に対しても有効であることが期待される。

もう1つの共同研究は、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学の共同研究施設であるブロード研究所との共同研究プログラムである。共同研究契約によると、両者は、ブロード研究所のライブラリーからスクリーニングされた一連の化合物の最適化を行い、新規抗マラリア薬の候補化合物を特定する。これらの化合物は、既存の抗マラリア薬の作用機序とは全く異なる、蛋白合成阻害作用を有することが特徴である。