2000年11月01日 |
帝人、米ジョンズ・マンビルのモノフィラメント事業を買収 |
基本契約に調印~世界シェア25%/製紙用資材分野では45% |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は1日、米ジョンズ・マンビル社からポリエステルモノフィラメント事業を買収することを決め、基本契約に調印し、現在最終手続きに入っている、と発表した。 帝人のモノフィラメント事業は、日本市場を中心に帝人モノフィラメントとして展開しているが、グローバルな事業拡大が課題となっていた。このため同社は、ジョンズ・マンビル社に対し、事業の買収を申し入れ、交渉を続けてきた結果、今回契約に達したもの。両社のモノフィラメント事業を合わせると、世界シェアの約25%を占めることになり、特に高付加価値分野である製紙用資材のシェアは約45%に達し、グローバルマーケットに対する生産・販売力が格段に強化される。 買収の対象は、ジョンズ・マンビル社の所有するドイツおよびアメリカの者フィラメント関連事業で、帝人モノフィラメント・ドイツ、帝人モノフィラメント・アメリカとして、新たなスタートを切ることになる。 モノフィラメントは、製紙用資材や一般産業資材分野で使われるポリエステルの比較的太い単糸で、世界需要は年間4万2,000トンと推定され、年率3~5%の成長が見込まれている。 ジョンズ・マンビル社は、ポリエステルモノフィラメント分野における世界有数のメーカーで、年産約1万トンの生産能力を有している。マーケティングおよび技術力では評価も高く、製紙用資材分野を強みに欧米を中心に事業展開している。 なお、帝人は、日欧米3極を効率的に運営するため、モノフィラメント事業の責任者として「グローバルマネージャー(テトロン工業繊維事業部長の亀井範雄氏が兼任)」を設置する。 |