2014年09月18日
産総研、アンモニア・灯油混合燃料で発電に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:産業技術総合研究所

科学技術振興機構(JST)は18日、産業技術総合研究所と東北大学の共同研究チームが、灯油にアンモニアを30%混ぜてガスタービンで燃焼させ21キロワットの発電に成功したと発表した。

アンモニアは気体だが一般の燃料より着火しにくく燃焼速度も遅い。一方の灯油は水素含有量の多い水素キャリア(水素を大量に貯蔵・輸送するための材料)として利用が期待されている。

今回、液体と気体の2系統燃料を供給できる燃焼器を試作し混焼させる研究に着手。今年4月に開設した福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)で実証試験を行ってきた。

産総研は今後、アンモニア比率を高め、将来アンモニア100%の発電をめざす。

同技術の詳細は、9月21-24日に米国アイオワ州デイモンで開催されるNH3 Fue Conferenceで発表する。