2014年09月22日
富士フィルム、化粧品配合特許侵害でDHC社を提訴
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フイルムは22日、自社が所有するスキンケア化粧品特許を侵害したとして、ディーエイチシー(DHC社)を相手取り、9月19日付で東京地裁に提訴したと発表した。DHD社が製造、販売する化粧品「アスタキサンチンシリーズ」の一部が特許権を侵害しているとして、製造、販売の差し止めを求める仮処分命令の申立を行った。

DHC社が侵害しているとするのは、富士フィルムが所有する「アスタキサンチンを含む分散組成物及びスキンケア用化粧料に関する特許」(特許第5046756号)。抗酸化成分のアスタキサンチンは、自然界に広く分布している天然由来の成分でカロテノイドの一種。強い抗酸化力を持つが、不安定なため従来技術では安定的に化粧品に配合することが難しいという課題があった。

富士フィルムは、独自の技術で同成分の化粧品への安定配合に成功した。2007年からアスタキサンチンを安定配合したスキンケア化粧品「アスタリフトシリーズ」を発売している。

【仮処分申請対象製品】
(1)「DHC アスタキサンチン ジェル」
(2)「DHC アスタキサンチン ローション」

DHC(東京都港区)では「担当者が不在なのでコメントできない」(広報部)としている。


富士フィルム:ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1411367848.pdf