2014年09月25日
石化協・保安推進会議「安全への決意新たに」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:石油化学工業協会
熱心な聴講者で埋まった会場

石油化学工業協会は25日、第32回保安推進会議を開き、工場で運転管理や保安管理に当たっている第一線現場責任者から安全への取り組みや心構えなどを聴いた。

発表したのは、現場経験豊富な東根悟(丸善石油化学)、神藤潔(三井・デュポン ポリケミカル)、大木孝夫(三菱化学)、和田福明(電気化学工業)、和泉谷博雄(ダイセル)の5氏。それぞれに「トラブルを未然に防ぐために大切なことは何か」、「どのように保安指導を行っているか」などを実例を挙げて報告。

続いて立教大学の芳賀繁教授が「ヒューマンエラーのメカニズムと
新しい安全マネジメント」と題して特別講演を行った。この中で「人は誰でもミスをするし、安全設備だけで事故はなくならない。失敗に学ぶことは大切だが、数少ない失敗例よりも、どうやって安全を守っているのかの成功例はより大切だ。マニュアル主義に陥らないように注意してほしい」と説いた。

この後保安表彰式を行い、毎日地道な保安活動に励む職長クラス13社13人に浅野敏雄会長(旭化成社長)から表彰状が手渡された。

会場は220人の聴講者で埋まり、安全への“決意”を新たにしていた。

関連ファイル:2014年度保安表彰受賞者一覧
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/40984