2014年09月26日
理研の十倉博士に「トムソン・ロイター引用栄誉賞」
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理化学研究所は、十倉好紀・創発物性科学研究センター長がトムソン・ロイター社の「トムソン・ロイター引用栄誉賞」を受賞したと発表した。

同賞は、学術文献データベース「Web of Science」を運営する米国トムソン・ロイター社が、論文の被引用数に基づき、各研究分野の上位0.1%に位置する研究者の中から毎年選出している学術賞。

十倉好紀(とくら・よしのり)氏は1954(昭和29)年3月生まれ、60歳。76年東京大学工学部物理工学科卒業。81年博士課程を修了。84年東大講師に就任。現在、東大院工学系研究科教授 兼 理研創発物性科学研究センター長。産業技術総合研究所フェローを併任。

光誘起相転移現象の発見、電子型高温超伝導体の発見、高温超伝導物質の一般則の発見とその応用、フィリング制御モット転移系の物性研究、有機分子性強誘電体の創製、マルチフェロイックスの巨大電気磁気効果の発見など業績や発表論文多数。

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」は1989年設立の学術賞だが、ノーベル賞受賞の可能性が高い人たちが選ばれることでも知られている。

【十倉好紀氏のコメント】
マルチフェロイック物質(強磁性、強誘電性、強弾性などの性質を複数もつ物質)やそれを巨大電機電機磁気効果の研究は開発して10年余になりますが現在はより広く「トポロジーと磁性」についての研究へと発展中です。受賞を機に今後も一層研究に精励したいと存じます。(以上、ホームページから)