2014年10月02日

三菱ガス化学、PTA事業から撤退　水島アロマ解散

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：三菱ガス化学

三菱ガス化学は2日、高純度テレフタル酸（PTA）事業からの撤退を決めたと発表した。 2015年3月末をめどに東洋紡と折半出資の水島アロマ（岡山県倉敷市）の年産26万トンプラントを停止する。 水島アロマはそのまま解散手続きに入る。 PTAはポリエステル繊維・樹脂の基礎原料としてこれまでわが国石化業界では重要な位置を占めてきた。 現在もペットボトル向けを中心に需要は堅調で、年率6％程度の伸長が見込まれている。 だが、中国やアジア新興国を中心に同市場への新規参入や設備拡張が相次ぎ、世界的な供給過剰による市況低落が長期化している。今後も採算改善が見込めないため、撤退が最善と判断した。 今後は中核事業の拡大、新規事業の創出と育成など、企業体質の強化につとめる。 ＜水島アロマ株式会社＞ 設立 ：1970年 資本金 ：20億円 資本構成 ：三菱ガス化学 50％、東洋紡 50％ 所在地 ：岡山県倉敷市水島中通2-3-1 代表者 ：山根 祥弘 事業内容 ：粗テレフタル酸、高純度テレフタル酸の製造・販売 PTA生産能力 ：年間26万トン ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1412217188.pdf