2000年11月01日 |
デグサ・ヒュルス、米アラバマのPET1万5,000トン設備が稼動 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:デグサ |
独デグサ・ヒュルスはこのほど、米国アラバマ州モービルで建設を進めていた年産1万5,000トンのPET(ポリエチレンテレフタレート)重合設備が稼動したことを明らかにした。北米のイソホロン設備が稼動してほぼ1年度に設備を追加したもので、鉄およびアルミのコーティング分野の事業展開を強化していく考え。 新設備で生産したPETの多くは、鉄およびアルミの塗装用途を中心に販売する考えで、米国内の自動車や建設、金属パッケージ、接着剤などの分野に用いられる。 同社では、新設備はNAFTA(北米自由貿易協定)地域における需要の増加に対応するものであるとしているが、「同地域の市場は着実に拡大しており、その傾向が続いている」としている。このため新設備は、NAFTA地域とその隣接地域をカバーする考え。 なおデグサ・ヒュルスの子会社であるクレアノバは、モービルにおいて新設備以外にホットメルト用向けのPET製造設備を有しており、2つの設備により生産効率を高めることができると見ている。また新設備の完成によりグループのPET生産能力は、年産5万トン超に拡大している。 |