2014年10月03日
カネカ、エノキタケ由来不凍多糖を世界初量産化
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは3日、エノキタケ由来の不凍多糖の量産化に世界で初めて成功したと発表した。冷凍食品の冷凍障害防止用途向けに10月中旬からサンプル出荷を開始する。

同社は2010年、河原秀久・関西大学化学生命工学部教授と一栄(本社:長野市、小出芳栄社長)及び富士ハイテック(本社:長野市、南沢勝社長)との間で共同研究契約を締結し、同製品の研究開発を進めていた。

不凍多糖は、氷結晶の成長抑制機能を有する天然の多糖類で、エノキタケ細胞壁を構成する多糖類の中から発見された。氷結晶の成長や再結晶化を抑制する機能があることから加工食品の冷凍保存に品質維持効果を発揮する。

すでに上市しているカネカ不凍タンパク質に比べて耐熱性、耐酸性に優れていることから、冷凍フライ、冷凍から揚げなどの品質改良剤として最適としている。

カネカでは、不凍素材製品として5年後に10億円の売り上げをめざす。