2014年10月09日
日本ゼオン、フッ素系溶剤「ゼオローラ」中国で量産化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本ゼオン

日本ゼオンは9日、中国にフッ素系溶剤「ゼオローラH」の量産化体制を確立したと発表した。
陜西省の製造委託先に年産300トンの量産体制を整えた。

同製品は塩素を含有しないフッ素系溶剤の中でも加工油やフッ素系機能性ポリマーの溶解力が優れている、沸点が比較的高いために揮発ロスが大幅に低減できる、などの特長がある。

わが国ではオゾン層破壊物質であるHCFC-225が2020年には生産全廃となるためその代替として環境特性に優れた溶剤の開発、生産が求められている。

日本ゼオンは一時、高岡工場(富山県)で「ゼオローラ」を生産していた実績がある。
小規模だったこともあり事業採算がとりにくかったが、今回、中国に量産化体制を確立したことで、改めて同市場分野に本格展開することにした。