2014年10月14日
生物研、遺伝子組換えイネ栽培で交雑なしを確認
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業生物資源研究所は、平成26年度遺伝子組換えイネ(スギ花粉ペプチド含有イネ)の栽培管理と交雑調査結果を発表した。

これは、農業生物資源研究所(生物研)遺伝子組換え研究センターが農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の作物研究所高機能隔離ほ場で、今年4月23日に移植(田植え)し栽培を行った遺伝子組換えイネ(スギ花粉ペプチド含有イネ)について、種子の拡散防止措置、花粉飛散による交雑調査及び収穫以降の処理について発表したものである。

それによると、種子の拡散防止措置は、4月23日に防鳥網の設置で対応した。スギ花粉ペプチド含有イネの収穫量は、434.6kgだった。交雑調査は、隔離ほ場を囲むように敷地境界4カ所に開花期が重複する指標供物(はくちょうもち)を植えたポットを設置した。

また、指標作物から収穫した種子1万2468粒を調査した結果、キセニア現象を生じていたものは0粒で、交雑なしを確認した。