2000年10月31日
積水化学、JA共済連など3者が介護・自立支援ルーム事業で提携
来年4月から全国展開をスタート
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:積水化学工業

 積水化学工業、全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)、全国農協共済福祉事業団の3者は31日、介護・自立支援ルーム「JA共済くつろぎの間」の全国展開に向け業務提携した、と発表した。全国展開は来年4月にスタートする予定。
 今回の提携により、JA共済連は共済保証仕組と連動したPR活動を実施、農協共済福祉事業団は相談問い合わせ対応(フリーダイヤル0120-408-406)、購入申込受付、積水化学への生産、施工、保守の発注、工事請負契約の締結、代金の受領を担当、積水化学は建築条件などの専門的知識に関する問い合わせ対応、生産、運搬、施工、保守、見積もりなど建築に関する各種業務を行う。
 JA共済連は、JAとともに様々な福祉サービスに取り組んでいるが、その一環として関連団体の(社)農協共済総合研究所において、高齢者・身体障害者の住宅・生活環境の向上に関する調査研究を行い、在宅生活の高齢者・身体障害者の住生活空間を整備し、高齢者が住み慣れた家庭で家族と暮らすことのできる介護・自立支援ルームの開発が必要と結論し、研究・開発を進めてきた。
 一方、積水化学は、以前から研究開発を進めていた人間生活工学を基盤とした加齢配慮設備設計技術、コアテクノロジーであるユニット住宅技術を総合し、高齢者身障者向け住環境のパッケージ商品の開発を進めてきた。
 このためJA共済連と積水化学は、農協共済福祉事業団とともに、両者の研究成果をベースとして1999年2月から介護・自立支援ルーム提供に向けた共同研究をスタート、同年11月から今年9月まで競争開発した「JA共済くつろぎの間」の提供に関する検証のため愛知県で試行をしてきたが、このほど検証が終了したため、3者間の業務提携を締結、2001年4月からの全国展開開始することを決定したもの。