2000年10月31日
三菱レイヨン、SAS樹脂が国産大衆車の白色ドアミラーに採用
無塗装では世界初/今後多色化推進でシェア拡大目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱レイヨン

 三菱レイヨンのSAS樹脂(商品名:ダイヤラックS)が、先頃発売された国産大衆車の白色ドアミラーに採用された。同部品に無塗装の樹脂が採用されたのは、世界でも初めて。
 SAS樹脂は、AN(アクリロニトリル)とSM(スチレンモノマー)のほかシリコーン系のゴムを原料とした樹脂で、ABS樹脂に比べ耐候性や発色性に優れている。このため、自動車分野ではルーフレールなど外装オプション部品に採用されているほか、塩ビ樹脂に代わる素材としてパイプ被覆材などの用途にも使われている。今回はドアミラーとして、ボデーの白色に近い光沢を実現、世界初の採用となった。
 同社では、今後黒以外の色を対象に多色化を進め、ラインアップを強化していく考えで、同分野におけるシェアの拡大を目指す。