葉菜類養液栽培システム「ナッパーランド」

三菱樹脂は20日、オーストラリアに植物工場野菜の生産・販売会社「KAITEKI Fresh Australia」を設立したと発表した。資本金900万豪州ドル（約8.5億円）。安心・安全な野菜を、生産、販売する。

同国ビクトリア州の約5,000平方メートルの用地に太陽光利用型植物工場を建設する計画。2015年春から収穫した葉物野菜を現地の高級スーパー向けに販売する。

関連記事（2013年10月21日付）http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile/NCODE/38275

オーストラリアは、国土の大半が砂漠のため、日照りや水不足対策が課題。
三菱ケミカル・グループの地球快適化インスティテュートは2011年3月、ビクトリア州政府と節水型農業研究に関する覚書を締結し、同州政府が保有するノックスフィールド農業試験場の一部区画（約600平方メートル）に、太陽光利用型植物工場を導入するとともに、今年4月から葉物野菜のテスト販売を行ってきた。

植物工場には三菱樹脂アグリドリーム社の閉鎖型苗栽培システム「苗テラス」と、葉菜類養液栽培システム「ナッパーランド」を採用、少量の水で安全・安心な無農薬葉物野菜を繰り返し供給できる。

今回、同事業の将来性に見通しがついたため、100％子会社「KAITEKI Fresh Australia」を設立した。
資本金900万豪州ドル（約8.5億円）。2015年春からメルボリンやシドニーなど大都市圏を中心に販売展開する。

野菜パック

【新会社の概要】
◇社　名：　KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd　
◇発　足：　2014年7月31日
◇所在地：　Princess Highway, Noble Park, Victoria 3174, Australia
◇代表者：　代表取締役　最高経営責任者（CEO） 荻原 勝年
◇従業員：　10人（2015年4月予定）
◇資本金：　9百万AUD（約8.5億円）
◇株　主 : 　三菱樹脂　100%
◇事業内容: 太陽光利用型植物工場による安心・安全な無農薬野菜の生産・販売


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1413791050.pdf

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