2014年10月27日 |
富士フイルム、ワクチン製造参入へ、米ケイロン買収 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは27日、米国子会社を通じてワクチン製造市場へ本格参入すると発表した。 米国ケイロン・バイオセラピューティクス社(Kalon Biotherapeutics=テキサス州)の持分所有者であるテキサス州およびテキサスA&M大学と同社株式の49%を取得する契約を締結した。買収金額は推定約数十億円。 Kalon社の取締役の過半数を富士フイルムグループから任命する。 Kalon 社は、2011年にテキサスA&M大学により設立。高度な技術を持つバイオ医薬品CMO会社で、米国保健福祉省傘下の米国生物医学先端研究開発局(BARDA)から、バイオテロや新型インフルエンザのパンデミック(世界的な流行)などの非常時の医療手段を確保する重要拠点(CIADM)の1つに指定されている。 テキサス州も積極的に同拠点の建設・運営を援助してきた。 Kalon 社はワクチンを動物細胞培養法で製造する技術に強みを持つ。ワクチン製造に必要なウイルスを製造工程内にとどめる、世界トップレベルの封じ込め技術を保有しており、新型インフルエンザウイルスやエボラウイルス、炭疽菌などに対するワクチンを安全・安定的に製造することができる。 ウイルスの高度な封じ込めが可能な、小型で可動式のモバイルクリーンルームを完備。 増設が容易なため、今後の市場拡大にも対応できる。 【Kalon 社の会社概要】 ◇会社名 Kalon Biotherapeutics, LLC ◇設立 2011 年2 月25 日 ◇所在地 College Station,Texas,U.S.A ◇代表者 代表取締役社長・CEO Andrew Strong ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1414375252.pdf |