2014年10月30日
タカラバイオ、iPS細胞から心筋細胞 量産化へ
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:タカラバイオ

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は30日、「ヒトiPS細胞由来の心筋細胞の大量製造技術の開発」プロジェクトに着手すると発表した。

これは、京都大学iPS細胞研究所の山下潤教授が開発したiPS細胞から心筋細胞への分化誘導技術をベースとし、新しい安全性評価試験法で求められている品質を備え、製造ロット間の差がない心筋細胞の大量製造を可能にする製造工程をタカラバイオが確立するプロジェクト。

その際、国立医薬品食品衛生研究所を中心とするグループと連携し、同グループに心筋細胞の評価を依頼し、そのフィードバックを元に改善を行いながら開発を進める。
タカラバイオは、このプロジェクトで開発した成果をもとに、2015年度中に心筋細胞の商用製造を開始することを目指す。iPS細胞から安定的に大量の心筋細胞を製造する技術を確立することにより、医薬品の副作用予測に利用される心筋細胞の市場は、5年後に100億円規模にまで成長することが期待される。