2000年10月31日
三菱ガス化学、メタノール第2次値上げ早くも浸透
輸入価格の上昇続く、需要は堅調
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

 三菱ガス化学は今月20日出荷分から国内向けメタノール価格についてキロ当たり8円の第2次値上げを実施中だが、早くも浸透しつつあり、近く全面決着の見通しとなった。
 6月に行ったキロ10円の第1次値上げよりも交渉は順調に進んでいるという。当時に比べてメタノール輸入価格が上昇していること、国内需要も堅調なこと、などが背景のようだ。
 米国(USガルフ)の契約価格は6月のガロン当たりFOB/57セント(トン190ドル)から毎月4~5セント上昇しており、9月は69セント(トン210ドル)、10月は71セント(トン237ドル)で決着したもよう。一方欧州は3Qのトン210ユーロ(193ドル)から4Q価格255ユーロ(226ドル)ですでに交渉が成立、欧米ともメタノール市況は原料天然ガス価格の高騰やメタノールプラントの一時休止、定修による需給ギャップを背景になお上昇局面にあり、先行きが見通せない状況となっている。