2014年11月04日
NEDO、福祉機器電動車いす開発、デンマークで実証
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は4日、テムザック、NTTドコモとともに、デンマークのコペンハーゲン市とファーボ・ミッドフェン市の介護・福祉施設、高齢者住宅およびリハビリセンターの施設内で実施する実証試験に使用する福祉機器ロボットの電動車いす「NRR」を開発し、11月から実証試験を開始すると発表した。

これに先立ち、電動車いすを製作したテムザックは、「NRR」の本体部分について、欧州での商品販売に必要とされる欧州委員会(EU)の基準適合マーク「CEマーキング」を取得した。これにより、実証試験で「NRR」導入による経済的価値、高齢者の自立促進・尊厳維持、安全性向上などについてデータ収集・分析を行うことが可能になった。また、「NRR」の欧州輸出も可能になった。

「NRR」は、従来の車いすの概念を覆すことで、介護や福祉等に従事する人の労働力負担の軽減、また、車いす利用者の自立を促すものとして、デンマークでその検証が来年2月まで実施される。
今後、福祉介護分野において、欧州をはじめ多くの国で日本のロボット技術を活かした製品の普及が期待される。