2014年11月05日 |
帝人、中計修正 構造改善効果175億円目指す |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は5日、2012年度に策定した中計(CHANGE for 2016)の見直しを発表した。厳しい事業環境変化に対応するため、抜本的な構造改革と発展計画を柱に2016年度の経営目標を再設定した。 修正中計のポイントとして、抜本的改革により2016年までに14年対比175億円/年の収益改善効果を目指す。 14年度に440億円の損失処理を行い、16年度には営業利益500億円、当期純利益ROE8%を確保する。 2016年度の数値目標:売上高8000億円(14年度7800億円)、営業利益500億円(250億円)、営業利益率6%(3%)、当期純利益250億円(△250億円)、ROE8%(ー)。 発展戦略では15~16年累計1000億円を投資し、着手済みの熱可塑性CFRP、先端医療材料事業の強化、また事業間の融合領域を中心として複数の新規プロジェクトを立ち上げる。 中計修正の理由として、(1)市場ニーズの複雑化・商品ライフサイクルの短縮化(2)グローバル競争の激化による素材の需給バランス失調(3)医薬品ではジェネリックの予想以上の浸透の3つを挙げ、「従来型ビジネスからの脱却が遅れた」と自己評価した。 175億円の構造改善効果(フル発現時)の内訳は、 ・シンガポール子会社撤収、フィルム事業改革 :105億円 ・ヘルスケア 40億円 ・高機能繊維・複合材料 15億円 ・原料・重合ほか 15億円 ・合計 175億円 帝人グループは、アラミド繊維やポリエステルなどの「素材」を中心に「ヘルスケア」、「IT」と3つの領域に強みを有している。今後はこれらの事業を戦略的に融合させ経営基盤の再構築、拡大を急ぐ。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1415177777.pdf |