2014年11月06日
東レ、子会社にそう痒症治療剤のライセンス契約
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レと東レ・メディカル(本社・東京都中央区、大志万俊夫社長)は、東レが国内で開発を進めていたナルフラフィン塩酸塩の慢性肝疾患に伴うそう痒症について、共同開発、製造販売権に関するライセンス契約を締結し、東レ・メディカルが厚生労働省に承認申請を行ったと発表した。

同剤は、東レが創製したオピオイドk(カッパ)受容体作動薬であり、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などとは異なるメカニズムで痒みを抑えることから、既存薬では効きにくい痒みに対しても有効性を示すものと期待されている。

東レ・メディカルは、医薬事業領域において、ウイルス性肝疾患や一部の脳腫瘍・皮膚がんの治療薬として天然型インターフェロンベータ製剤「フェロン」を販売しており、同剤を導入することで、パイプラインの拡充を行うとともに、医薬事業の販売拠点の拡大を目指す。

また、同剤の販売に当たり東レ・メディカルは、オーファンパソフィック(本社・東京都品川区、坪倉昭夫社長)とコ・プロモーション並びにPMSに関する業務の実施について基本的に合意し、現在、詳細を協議している。