2014年11月07日
積水化学、下水熱利用システムを12月から発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:積水化学工業

積水化学工業は、下水熱利用システム「エスロヒート下水熱―管底設置型」を12月1日から販売開始する。
下水熱は再生可能エネルギーの一つ。建築物の空調や給湯、融雪などへの利用が期待されている。
「エスロヒート」とは、下水道管路の底部に敷設した集熱管で下水熱を回収し、地上に送るシステムのことで、あらゆる管形状に対応できる。
下水の温度は年間を通して外気温よりも安定しているため、冬場は温熱源、夏場は冷熱源として活用できる。
空気熱源ヒートポンプと比較して、電力コストを約30%削減できる。

同社は老朽化した下水道管路の内側に硬質塩化ビニル材をらせん状に巻き、長寿命化する更生工事と、下水熱回収システムの設置を同時に行う下水熱利用システム「エスロヒート下水熱―らせん型」事業に2013年から着手してきた。

これにより、従来の下水処理場やポンプ場だけでなく、市街地に広く設置されている下水道管路から熱エネルギーを回収し、幅広い施設で利用することが可能となった。同社は、エスロヒートシステム全体で、2016年度に売上高25億円を目指す。