2014年11月07日 |
東洋エンジ、丸善石化MEK設備を省エネ化・世界初 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東洋エンジニアリング、丸善石油化学 |
東洋エンジニアリング(TOYO)は7日、独自開発した省エネ型蒸留システム「SUPER HIDIC」の商業化プロジェクトを丸善石油化学から受注したと発表した。丸善石化千葉工場(市原市)のメチルエチルケトン(MEK)設備の蒸留塔に適用する。TOYOは技術供与と基本設計を受け持つ。 石油精製や石油化学プラントに用いられる蒸留塔は、下部の液の加熱と、上部のガスの冷却を同時に繰り返し行うため熱エネルギー消費量が多い。1970年代に究極の省エネ対策技術して内部熱交換型蒸留塔「HIDiC」が発表され注目されたが、その後研究は進まず商業化にいたらなかった。 TOYOは今回、HIDiCのコンセプトを進化させ、既存の蒸留・伝熱技術を使用したまま、高い経済性を実現する蒸留システム「SUPER HIDIC」を開発した。内部熱交換を最適化することで40~60%の省エネルギー化を実現する。 丸善石油化学での実用化は世界初となる。 同システムは、優れた省エネ効果が認められ、2014年度の日経地球環境技術賞優秀賞を受賞している。 <受注概要> ■客先: 丸善石油化学 ■受注者: 東洋エンジニアリング ■建設地: 千葉県市原市 ■対象設備: メチルエチルケトン(MEK)製造装置内の蒸留塔 ■役務内容: SUPERHIDIC R 技術の供与及び基本設計業務 内部熱交換型蒸留システムを世界初の実用化 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1415330752.pdf (英文) World’s First Practical Use of Innovative Energy Saving Distillation System http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1415330752.pdf |