2000年10月30日 |
奇美実業、台湾でABS樹脂透明グレードを3万トンに増強 |
年末に向けて順じ高機能グレードを追加 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
台湾の奇美実業は、今春新規参入したABS樹脂の透明グレードについて、このほど生産能力を年産3万トンに引き上げ、本格的な量産体制をスタートさせた。現在は、一般グレードのみを生産しているが、年内には徐々に高機能の透明グレードの生産を開始する考え。 同社は、6月から台南県の工場において年産1万トンの専用系列で透明グレードの生産を開始し、同分野に新規参入した。OA機器や家電、包装、雑貨などのいわゆるスケルトン用途をはじめ、良外観を必要とする用途を狙い、マーケティング活動を進めている。ユーザーの反応は良好で、徐々に同社の透明グレードの採用を検討する所が増えている。当初から年内を目標に生産規模を3倍に拡大する方針であったが、このほど台南の工場の生産能力を3万トンに増強、本格的な量産を開始したもの。 なお同社は、これまで販売してきた一般グレードに加え、高流動、耐熱、押出、高剛性などのグレードの追加を予定しており、年末に向けて徐々に生産グレードを増やしていく考え。 |