2014年11月14日
宇田川VEC会長「消費増税先送り、いいことだ」
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:塩ビ工業・環境協会

塩ビ工業・環境協会(VEC)の宇田川憲一会長(東ソー社長)は14日の定例会長会見で、塩ビ樹脂の10月国内出荷が再び前年割れとなったことについて、「もう少し良くなると期待していたが、低迷している感じがする」と語り、依然として消費増税の反動が続いているとの見方を示した。

塩ビ樹脂の国内出荷は、消費増税の反動が5月から表面化し、8月まで4カ月連続で前年割れとなり、9月にようやく前年比1.5%増とプラスに転じたが、10月は6.2%減と再び前年割れとなった。消費増税の反動が続いていることを宇田川会長が指摘したわけだが、「官需はそこそこ良い動きにあるが、民需が鈍い」と指摘した。

そうした中で、消費税10%への引き上げが先送りされる見通しが出てきたことについて同会長は、「来年10月の増税に向けた駆け込み需要の発生が先送りされるのはいいことだ」と述べた。