2014年11月20日
ユニチカ、異種材料接着へ新規水性分散体開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ユニチカ

ユニチカは20日、変性ポリオレフィン樹脂水性分散体「アローベース」の新グレードとして、ポリプロピレンなどの難接着材料との接着性を向上させた「Dシリーズ」を開発したため、販売開始すると発表した。

ポリプロピレン(PP)樹脂は耐熱性や耐薬品性に優れ、自動車や航空機の金属代替材料、包装材料、建築材料、繊維など広い分野で利用されているが、接着性や被塗工性に難点があり、他の材料との接着や印刷が難かしいという課題があった。

ユニチカは「アローベース」技術を生かし、PP樹脂などとも接着しやすい水性分散体を開発した。
非塩素系樹脂のコーティング剤で、ポリエステルやナイロンなどの樹脂だけでなく、金属、紙、ガラスなど他の材料との接着性にも優れている。今後は異種材料間の接着剤として用途展開していく方針。

同社は12月9日にマイドームおおさか(大阪市中央区)で開催される「機能性コーティングフェア2014」に同製品を出展する。