2000年10月27日 |
トヨタ自動車と三井物産、インドネシアで「生分解性プラスチック」事業化 |
原料にサツマイモ、第1段階で家畜用飼料 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:トヨタ自動車、三井物産 |
トヨタ自動車、三井物産の両社は27日、トヨタ自動車が開発したバイオ技術を使って、インドネシアでサツマイモから家畜用飼料と、生分解性プラスチックを企業化することになり、来年4月1日付で現地に共同出資の新会社「トヨタ・バイオ・インドネシア」を設立すると、発表した。 世界的に食料問題や環境問題が深刻化しつつある中で、このバイオ事業化計画は、2つの問題解決につながるとしている。 2002年9月にまず食糧工場を立ち上げ、1年後に生分解性プラスチック工場を立ち上げる予定。 新会社は、資本金21億円で出資比率はトヨタ90%、三井物産10%、インドネシアのランプン州バンダル・ランプン市近郊に本社および工場を設置する。 社長には星昭治氏(トヨタ自動車物流管理部主査)、監査役には築島幸三郎氏(同事業開発部バイオ・緑化部長)が就任の予定。 新会社はランプン州の農家と契約し、サツマイモの生産を委託。これを原料にバイオ技術で家畜用飼料と、生分解性プラスチックを生産する。飼料工場は年産10万トン規模で、2001年4月に着工し、2002年9月に完成。生分解性プラスチックは年産5万トン規模で、2002年4月に着工、2003年3月完工の予定。生産される飼料は全量三井物産が引き取り、日本へ輸出する。 第1段階での総投資額は約20億円、年間売上高は10億円強を見込んでいる。 |