2014年12月01日
農研機構、水稲作リン酸施肥量削減へ基本指針
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、水稲作のリン酸施肥量を減らすための基本的な指針を新たに策定した。今後、生産コストの低減とリン酸資源の節減が期待される。

農研機構では、肥料価格の高騰に対応できる、より精密な基本指針の必要性高まっているため、東北以南の8県(山形県、新潟県、栃木県、茨城県、愛知県、岡山県、宮崎県、鹿児島県)と東北大学大学院農学研究科との共同研究により、水稲作でのリン酸施肥量を削減する基本的な指針を策定した。

この指針では、「リン酸の施肥推奨量は、有効態リン酸が土壌100g中に10-15mg含まれる場合には、標準施肥量からその半量までとし、また、15mgより多く含まれる場合には標準施肥量の半量」とした。
リン酸施肥量を半量にすると、肥料費10-20%削減されると試算している。今後、各地域においてリン酸施肥量削減の指針を作る際に、指針が活用されることが期待される。