2014年12月05日 |
農研機構、人工受粉のいらないニホンナシ作出 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:農林水産省 |
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は農業生物資源研究所(生物研)と協力して、花粉の機能に突然変異を起こした自家和合性のニホンナシ(415-1系統)を育成することに成功したと発表した。 ニホンナシは、自家和合性という性質を持っていることから、栽培で人工受粉作業を行う労力がかかるため、自分自身の花粉でも結実する自家和合性品種が求められていた。 農研機構は、ガンマ線照射により、全てのナシ品種を結実させる花粉を作るニホンナシの作出に成功した。 また、花粉が自家和合性を示す原因は、自家和合性を制御するS遺伝子の数が通常の2個から3個に増えたためであることを明らかにした。 |