2014年12月08日 |
東ソー、14年度純利益580億円、エチレン高稼働 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーの宇田川憲一社長は5日の業績説明会見で、14年度の連結業績について、前回(10月31日)発表通り、売上高8,100億円(前年度7,723億円)、営業利益500億円(同416億円)、経常利益520億円(同495億円)、当期純利益580億円(296億円)となる見通しを明らかにした。前提は国産ナフサ価格67,000円/kl、為替1ドル=105円。 説明要旨は次の通り。 クロル・アルカリセグメントでは、南陽と四日市のVCMプラントがフル稼働中。南陽は第2号機の年産60万トンへの増強が完了し、1号機と四日市の各25万トンと合わせて、年産110万トン体制となった。大洋塩ビ(57万トン)、徳山積水(12万トン)、東ソー広州(22万トン)など、グループ供給先との需給がバランスする体制が整った。 石油化学セグメントは、四日市のナフサクラッカーが稼働率95%と、高水準で操業を続けている。中京地区唯一のクラッカーであること、南陽事業所への供給拠点であること、などからクラッカーの重要性はさらに高まる見込み。誘導品ではポリエチレンの高付加価値化と機能性・特殊化グレード拡大が課題。 機能商品セグメントは、柱となるバイオサイエンス、有機化成品、高機能材料の3事業がいずれも販売数量を伸ばした。エチルアミン(EA)も黒字化にめどがついた。生産を競争力のあるハイアミン中心に転換したことが大きいが、米国シェールガス向けに需要が増大するなど事業環境も変わってきた。下期以降も引き続きフル稼働が維持できる見通しだ。 今後も変化の波は大きいが、あくまで収益力の向上をめざす。自己資本比率40%、連結売上高利益率10%を目標に取り組む。 |