2014年12月10日
東レ、欧州で炭素繊維プリプレグ事業を本格展開
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東レ

東レは10日、イタリアのサーティ社から同社の欧州における炭素繊維織物・プリプレグ事業を買収することで基本合意したのを機に、欧州での炭素繊維プリプレグ事業を本格展開すると発表した。

イタリアでの炭素繊維プリプレグ事業買収は、来年1月にサーティ社が持つ工場(ミラノ県レニャーノ)の資産を引き継ぎ、東レのイタリアでの100%子会社コンポジット・マテリアルズ社(CIT)として事業を開始する。

東レは現在、欧州ではフランスの子会社トーレ・カーボン・ヨーロッパ(CFE)でPAN(ポリアクリロニトリル)プリカーサ(焼成前原糸)から一貫で炭素繊維の製造販売事業を行っているほか、ドイツの子会社EACC及びACEにおいて炭素繊維織物を使った炭素繊維複合材料(CFRP)部品事業を展開している。

今回のイタリアにおける事業買収により、川中にあたる中間基材事業拠点を手に入れることで一貫した自社サプライチェーンを確立でき、東レグループの欧州における炭素繊維複合材料事業の基盤が一層強化されることになる。