2014年12月11日
NEDO、ヒト3次元培養皮膚作製実用化へ技術確立
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は11日、東北大学、Clio等のグループとともに、Muse細胞から皮膚のメラニン色素を産生するヒトのメラミン産生細胞を安定的に調製する方法を開発し、ヒト3次元培養皮膚を作製する実用化可能な技術を確立したと発表した。

Clioは、今回確立した技術をDSファーマバイオメディカル社(本社:大阪府吹田市、竹根幸生社長)にライセンスし、同社がヒトMuse細胞由来のメラニン産生細胞を組み込んだ3次元培養皮膚の安定的な製造技術を開発することで、医薬品・化粧品等の開発におけるスクリーニングや製品性能検証等の用途に用いるキットの販売開始に至った。

これにより、医薬品や化粧品などの開発において動物実験を用いず、ヒトの皮膚により近い培養皮膚を用いることで、医薬品や化粧品等による白斑症等の副作用や、化粧品による美白効果の検証が可能になることが期待される。

DSファーマバイオメディカル社が化粧品や製薬企業等に対してヒトMuse細胞由来のメラニン産生細胞を組み込んだ3次元培養皮膚の販売を2015年1月15日から開始する。