2014年12月12日
生物研、遺伝子組換えイネの栽培結果、交雑ゼロ
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:農林水産省

農林水産省の農業生物資源研究所は12日、平成26年度遺伝子組換えイネ(スギ花粉症治療イネ)の栽培管理結果と交雑調査結果を発表した。
それによると、遺伝子組換えイネ(スギ花粉症治療イネ)の収穫量は968キログラムで、乾燥終了後に他の種子と区別して実験室及び隔離ほ場で保冷保管している。花粉飛散による交雑調査では、指標作物から収穫した種子1万3071粒を調査した結果、キセニア現象を生じていたものは0粒で、交雑は認められなかった。
収穫した遺伝子組換えイネの種子は、実験室等において籾の状態で保管するとともに、医薬品開発の一環である加工プロセスの開発や、有効性・安全性を評価する動物試験等の材料として使用する予定だ。