2014年12月16日 |
プラ循環協、「廃プラ有効利用進む」13年版フロー図 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:プラスチック循環利用協会 |
プラスチック循環利用協会は16日、2013年版マテリアルフロー図(プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況)を公表した。今年から、廃プラスチックの有効利用による環境負荷削減効果を「フロー図の環境負荷情報」として新たに追加し、家庭消費総エネルギー及び家庭CO2排出量に換算して公表した。 2013年のフロー図によると、樹脂生産量は前年比6万トンの増加(0.6%増)と前年とほぼ同じであり、国内樹脂製品消費量も同5万トンの増加(0.6%の増加)であった。廃プラ総排出量は940万トンで11万トンの増加(1.2%増)とやや増加し、有効利用された廃プラ量は767万トンで24万トン増加し、有効利用率は2ポイント増加の82%となった。 今回新たに公表された「フロー図の環境負荷情報」によると、廃プラの有効利用によるエネルギーの削減効果は、前年比2PJ(ペタジュール)減少し223PJになった。これは日本の家庭消費エネルギーの314万世帯(日本全体は5600万世帯)分に相当する。この内訳は、一般系廃棄物が81PJ(削減効果全体の36%)、産業系廃棄物が142PJ(同64%)を占める。 一方、廃プラの有効利用によるCO2の削減効果(削減貢献量)は、1633万トン(前年比16万トン増加)で、家庭CO2排出量の323万世帯分に相当する規模であった。このうち一般系廃棄物は552万トン(削減効果全体の34%)、産業系廃棄物は1080万トン(同66%)だった。 |