2000年10月26日 |
バイエルグループのH.C.スタルク、米CSMグループを買収へ |
マイクロエレクトロニクス・通信市場向け特殊金属製品ラインを拡大・強化 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:バイエル |
独バイエルグループの子会社で特殊金属の世界的なメーカーであるH.C.スタルクは、事業の拡大・強化のため、米CSMグループを近く買収する、と発表した。今回の買収は米国関係当局の承認(11月取得予定)を得て実行される。 CSMは、モリブデン、タングステンのミルプロダクトやその他の耐熱性金属の機械加工部品、二次加工品のメーカーで、米国とヨーロッパに生産施設を有し、従業員数500人。今年度は1億1,000万ドルの売上高を見込んでいる。 H.C.スタルクは、CSMの買収により、既存の製品ラインを大幅に拡大、大きな相乗効果が生まれる。バイエルのマンフレッド・シュナイダ-社長は、「今後一層の成長を図るために、バイエルの重要な企業であるH.C.スタルクの事業拡大を決断した。H.C.スタルクは、すでに耐熱性金属、特にタンタルク粉末分野で強力な地位を築いており、マイクロエレクトロニクス・通信分野で急速にイノベーションが進めば、さらに大きな利益となる。H.C.スタルクの製品は、これら急速に需要が拡大する市場になくてはならないものだ」と語った。 またH.C.スタルクのペーター・ケーラート会長は、「今回の買収は、戦略的事業拡大への重要な一歩であり、極めて将来性の高い事業分野を拡大強化することで、さらに有利なビジネスチャンスが得られるだろう」と語った。 |