2014年12月19日 |
富士フィルム、米バイオ医薬品会社買収完了 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:富士フイルム |
富士フイルムは19日、バイオ医薬品の受託製造会社(CMO)であるKalon Biotherapeutics(米国テキサス州)の買収手続きを8日に完了し、同日付でFUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas, LLC(FDBT)として始動したと発表した。 富士フイルム子会社のFUJIFILM Diosynth Biotechnologies USA (FDBU)が今年10月、Kalon 社の持分所有者であるテキサス州およびテキサスA&M大学と、Kalon 社の持分譲渡に関する契約を締結した。 これによりKalon社の全持分の49%を取得し、Kalon 社の取締役の過半数を富士フイルムグループから任命した。 今後、FDBU は同契約に沿って持分比率を100%まで引き上げる。 米国現地時間の18日、米国テキサス州で同州知事出席のもと買収を完了し、FDBTとして新たにスタートするセレモニーを行った。 FDBTは、ワクチン製造に必要なウイルスを製造工程内にとどめる、世界トップレベルの高度な封じ込め技術を保 有しており、新型インフルエンザウイルスやエボラウイルス、炭疽菌などに対するワクチンを安全かつ安定的に製造することができる。また、ウイルスの高度な封じ込めが可能な、小型で可動式のモバイルクリーンルームを完備しており、多品種のワクチンを同時並行で製造することができるなどの能力を持つ。 【FDBT の会社概要】 ◇会社名 FUJIFILM Diosynth Biotechnologies Texas,LLC ◇設立 2011 年 ◇所在地 College Station,TX, United States ◇代表取締役社長・CEO John Foy ◇持分構成 FDBU:49%、テキサス州:21.4%、テキサスA&M大学:29.6% |