2015年01月09日
日本触媒、吹田工場を閉鎖、研究開発センターへ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日本触媒

日本触媒は9日、吹田工場(大阪府吹田市)での生産活動が2014年末で終了したのに伴い、今後は新研究開発棟を増設するなど、研究開発の中軸拠点として充実を図ると発表した。

吹田工場は戦時中の1943(昭和18)年に無水フタル酸を生産するために開設した同社創業の地で、広さは約65,000平方メートル。以来無水マレイン酸(1952年)、不飽和ポリエステル樹脂(1953年)、塗料・粘着剤用アクリル樹脂(1970年)、微粒子製品(1990年)等のプラントを相次いで新増設し、同社発展の基礎を築いてきた。

だが2003年、三井化学と合弁でジャパンコンポジット(本社:東京都中央区)を設立、不飽和ポリエステル樹脂事業を譲渡したことで工場としての生産規模が縮小した。また周辺の市街地化により、生産の継続が厳しい状況にあった。こうしたことから順次生産業務の他所への移管を進め、2014年末、同工場での生産活動を終了した。

今後は、同地区に新たな研究開発棟を増築(2016年完工予定)し、研究開発機能をより強化していく。同地区をテーマ創出からインキュベーション(起業支援)まで、同社の将来の発展を担う研究開発センター拠点として活用していく方針だ。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1420777204.pdf