2015年01月16日
米ハネウェル、次世代「低GWPガス製品」フル生産
【カテゴリー】:海外(環境/安全)
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ハネウェルジャパン(本社:東京都港区、家永正之社長)は16日、米国ハネウェル本社がルイジアナ州バートン・ルージュ工場で生産する低GWP(地球温暖化係数)次世代ガス製品「HFO-1234ze」(化学名)の需要が好調で、フル生産体制に入ったと発表した。

ハネウェルは2008年から同製品を「ソルスティス」(商品名)として販売してきた。地球環境に配慮した次世代ガス製品としてエアゾール噴射剤、建築(断熱)用ガス発泡剤、各種冷媒用途で需要が拡大している。

日本では“ノンフロン化”が地球環境対策の重要な柱の一つ。2015年4月にはフロン排出抑制法(改正フロン回収・破壊法)が施行される。これに伴い、置き換えが推奨されるガス製品として「HFO 1234ze」が候補に挙げられているため、同社では今後さらに需要の拡大が見込まれるとしている。

「HFO-1234ze」は、ODP(オゾン破壊係数)ゼロ。米国試験材料協会およびISO 試験により不燃性と1未満の低GWP評価を得ている。米EPA(環境保護庁)及びカリフォルニア州大気資源局(CARB)からは非VOC(非揮発性有機化合物)と認定されている。安全性やエネルギー効率に優れる特徴も有している。