2000年10月25日 |
カーボンブラックの9月生産出荷、ともに前年同月を割り込む |
【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:ブリヂストン、カーボンブラック協会 |
カーボンブラック協会は25日、品種別生産出荷実績をまとめた。これによると、9月はゴム用ファーネスが生産、出荷とも約1年半振りに前年同月を下回った。ただし、同協会ではスポット的な減少と見ている。 生産が前年を下回ったのは18ヶ月ぶり、出荷は19ヶ月ぶりで、その理由ついては、前年同月の前後の時期が堅調であったこと、またタイヤの輸出の伸びが減速しつつあることなどが挙げられる。また、非ゴム用その他は、生産が9.1%増の3,999トン、出荷が9%増の4,054トンで、国内のプラスチック用途向けを中心に好調に推移していると見ている。 カーボンブラックの8月輸出は1,974トンと前年比0.9%の微増にとどまった。韓国、米国、台湾の主要3カ国以外では、タイや中国、インドネシア向けが大きく伸びている反面、オランダやスペイン、香港向けが大幅に減少している。これに対し、輸入は81.8%増の9,320トンと大幅に増加しており、米国、韓国、タイの主要3カ国以外では台湾やカナダ、ドイツからの輸入が増えている。 さらにカーボンブラックの動向を左右する自動車の需給は、国内向けが減速、輸出が堅調に推移しているが、タイヤの需給は逆に国内向けが増えつつある反面、輸出はブリヂストンファイアストンの問題の影響が徐々に出てきていると推測され、成長が鈍化しつつある。 http://www.c-nt.co.jp/data/cb/2000cbp.html">2000年カーボンブラック品種別生産実績(表) http://www.c-nt.co.jp/data/cb/2000cbs.html">2000年カーボンブラック品種別出荷実績(表) |