2015年01月19日
三菱化学、韓国の赤色蛍光体特許係争で勝訴
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、物質・材料研究機構

三菱化学と独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)は19日、両者が共有するLED用赤色蛍光体の基本特許について、米国Intematix社が韓国大法院に起こしていた審決取消訴訟の上告を15日同院が棄却し、三菱側特許の有効性を認めた韓国特許院の判決が確定したと発表した。

Intematix社は2012年9月、韓国特許審判院に三菱化学とNIMSが共有する同特許の無効審判を請求したが2013年4月に同院はこれを退け「特許は有効」とする請求棄却審決を下した。Intematix社はこれを不服として13年5月、韓国特許法院に審決取消訴訟を起こしたが14年6月、同院は同請求を全面的に退け、同特許の有効性を認める判断を下したた。Intematix社はさらに14年6月、この判断を不服として韓国大法院に上告していた。
今回の上告棄却で、Intematix社の主張には理由がないことが確定した。

三菱化学は11年12月、Intematix社および代理店のGVP社を相手取ってソウル中央地方院に特許侵害の訴訟を提起し、13年2月に同院はこれを認めてIntematix社製品の韓国への輸入および販売の差し止めを命じる判決を下している。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1421647895.pdf