2015年01月19日
旭化成ケミ、ポリカーボネート樹脂原料の新製法開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭化成ケミカルズ

旭化成ケミカルズは19日、ポリカーボネート(PC)樹脂原料の新製法「DRC法DPCプロセス」を開発したため、水島製造所(岡山県)に実証プラントを建設すると発表した。年産1,000トン設備を2017年1月稼動開始の予定。

従来の非ホスゲン法PC樹脂は、中間原料のジフェニルカーボネート(DPC)を二酸化炭素(CO2)とエチレンオキシドからエチレンカーボネート、ジメチルカーボネートを経て製造してきたが、新プロセスはCO2とアルコールを原料に独自触媒によりジアルキルカーボネート(DRC)を経由し製造する。

製造工程が1段階簡素化することで省エネと製造コスト削減を実現する。
エチレンオキシドを使用しないため、エチレンセンターに依存せずに工場立地が可能となる。
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)プロジェクトである「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」事業などを活用して開発に成功した。

同社はPC樹脂を直接製造・販売せずライセンス事業として展開してきた。これまでに開発した非ホスゲン法プロセスはすでに台湾、韓国(2件)、ロシア、サウジアラビアの4カ国(5件)にライセンスしている。今回、新技術を確立することでライセンス事業の競争力強化につなげる。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1421647480.pdf