2015年01月22日
NEDOと三協立山、世界初のマグネシウム合金鋳造技術開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は22日、大手アルミメーカーの三協立山(本社:富山県高岡市、山下清胤社長)と共同で小型鍛造品に適したマグネシウム合金小径連続鋳造ビレットの製造技術を開発したと発表した。世界で初めて鍛造に直接供給できるマグネシウム小径ビレット(直径55-100mm)の連続鋳造を可能にする技術を確立した。従来と比べ約50%のコストダウンが実現できる。

新鋳造法は、鋳型を断熱構造とすることで、鋳型内の溶湯を凝固させずに冷却水のみで急冷凝固させる。これにより、従来のビレット組織に比べ格段に微細・均一な凝固組織を確保した。
今後は、軽量化が要求される鍛造部材分野への適用に向けた用途開発を進める。量産化や製造コストのさらなる低減に向けた技術開発も急ぐ方針だ。